マスコミを受け入れるということ(3)
【 書籍・雑誌 】
2009/03/10(火)
日本精神科病院協会雑誌別刷(2008 Vol.27 No.4)
漫画の時間
講談社という出版社から「『ブラックジャックによろしく』で精神科編を描くことになったので作家をおたくの病院に数日入院させていただけませんか」との問い合わせがあった。当時私は「ブラックジャックによろしく」なる作品のことは何も知らなかった。帰宅して東京の医大に通う娘に電話で尋ねてみたところ、「妻夫木にも会うの?」と即座に問い返してきた。その後の電話のやり取りのなかでわかったことだが、この「ブラックジャックによろしく」は研修医を主人公にした人気漫画週刊誌に連載中の作品で、2004年には「涙のがん病棟」として、人気男優の妻夫木聡が主人公を演じてテレビドラマ化されたそうである。どうも娘は新たなテレビドラマの撮影があると勘違いしたらしい。作家(佐藤秀峰氏)ご本人の希望であればと、3日間の体験入院を受け入れた。最初の1日目は、病院職員の接遇をよくも悪くもストーリーに反映させてほしいとの私の思いから、病院職員には伏せて入院してもらい、隔離も拘束も経験してもらった。2 日目以降は取材の必要から、病院職員にはオープンにせざるを得ず、病院の隅々、さまざまな患者の病態を観察してもらった。
それからが大変だった。毎週ゲラ刷りの漫画原稿がFAXで送られてくる。それは、出張先のホテルにまで追っかけてくる。いわゆる監修をやらされた。現在精神科編は、単行本(「ブラックジャックによろしく」9巻~13巻、講談社)として全国の書店で発売されている。この単行本(漫画)をとおして、少しでも精神医療の世界が多くの人に理解していただければと願うばかりである。
※現在、佐藤秀峰氏はご自身のHP『佐藤秀峰 on Web』(http://satoshuho.com)を開設されています。
その中の『漫画制作日記』では、2009年3月12日・3月13日の記事で、当院が紹介されています。
ご関心のある方は、そちらの方もご覧下さい。





